症状が出ないように

メニエール病は難病に指定されている病気でもあります。
病気が出来上がってしまわないうちでしたら、早めの治療で完治も望めますが、病気が完成してしまうとめまい・難聴を悪化と軽快の繰り返しで、平衡感覚や難聴が徐々に悪くなっていきます。
こうなってしまうと、いかに発作を起こさないようにするか、症状が出ることを予防していくかになってくるのです。
自己管理が大切だということですね。

食事

食事

日常生活の注意点に入る事柄かもしれませんが、食事に注意しなければいけません。規則正しくバランスのとれた食事は、健康な体への第一条件と言ってもいいでしょう。
メニエール病は内リンパ水腫を起こしますが、塩分を摂りすぎると発作を引き起こすとも言われています。
水分と塩分を制限することも大切です。
食事療法として考えるのであれば、生姜やニラ、火を通した大根などがいいでしょう。

メニエール病と上手に付き合う

メニエール病になってしまったら、極力症状が出てこないような工夫が大切です。
簡単に治らないものだと覚悟を決めて、上手に付き合っていかなければいけません。
メニエール病は内耳の病気ですので命に関わることはありません。
発作を起こすと恐怖感でいっぱいになるかもしれませんが、時間がたつとおさまるのも分かっていることと思いますので、パニックを起こさずに、自分なりに少しでも楽になれる体勢で休むようにしましょう。

『大丈夫!時間が過ぎればおさまる!』という気持ちになることが大事です。
めまい発作では、周囲がグルグルと回って吐き気ももよおしますが、自分自身が回っているんだと言い聞かせていると、少しは気持ちが楽になるという人もいます。
怖い、恐ろしい、そう思うこと自体もストレスになりますので、中々簡単にはいきませんが、努力して気持ちを切り替えていきましょう。

職場での理解を

メニエール病の発作の辛さは中々他人には理解してもらえません。メニエール病そのものが、どんな病気か理解されていないからでしょう。
発作がなければ普通に仕事ができますが、一度発作が起こると、どのくらいでおさまるのかは誰にも分かりません。
そうなると、仕事を中断して休まなければいけないでしょう。
職場の人たちに、メニエール病がどんなものなのか、理解をしてもらうことが大切です。

実際、業務に支障をきたすのですから、治るまで休職すればいいのに…などと言われるかもしれません。
しかしメニエール病は簡単に治るものでもありませんし、発作も頻繁に出るのかめったに出ないのか、それすら分かりません。
ですから、極力発作の出ないような生活を心がけ、めまいを抑える薬は常に持ち歩き、そうした努力を自分なりにしたうえで、職場への理解を求めてみてはどうでしょうか。

中にはメニエール病だと仕事ができない業種もあります。
車や電車の運転手、飛行機のパイロットなどですが、地上勤務を嫌がって、メニエール病であるにもかかわらず、突発性難聴として会社に届け出ている人もいるようです。
人の命を預かる仕事ですので、虚偽の申請は辞め、周囲にメニエール病であることを告白した上で治療に専念する方が、仕事もやりやすいのではないでしょうか。

症状の予防

症状の予防

メニエール病の発作の予防は、なんといっても規則正しい生活を送ることです。
睡眠不足が続くとめまい発作が起こりやすくなりますし、偏った食生活もそうです。適度な運動なども行なうといいでしょう。
どんな病気の予防法を見ても、決まって『規則正しい生活を』となっています。

それだけ規則正しい生活を送るのが、思ったよりも難しい現実があるということでしょうか。
規則正しい生活を送り、バランスのとれた食事、適度な運動を行なうことが健康な体作りへの第一歩でもあり、様々な病気を防ぐこともでき、今ある病気の悪化を防ぐこともできるのです。