メニエール病対策

メニエール病と診断されたら、めまいの発作は怖いながらも、気長に付き合っていかなければいけません。
そんな中でもやはりめまいを起こすのは嫌ですね。
自分なりにメニエール病に対する対策を持ち、不安な気持ちを少しでも吹き飛ばしていかなければいけません。
どんな心構えでいればいいのか、どんなことをしていけばいいのか、一緒に考えて行きましょう。

慢性化からの脱出

メニエール病は、一時はおさまったように見えても、何度も発作を繰り返す病気です。
それが毎日なのか、月に数回なのか、年単位なのかは個人差がありますが、症状が起きないからと言って治ったわけではありません。
体の中でジーっと息を潜めているだけなのです。

忘れた頃にメニエール病の発作を起こす、ふらつきが治らないなどの症状があれば、慢性化してしまったのかもしれません。
めまいが起きるからめまいを抑える薬を飲む、吐き気があるから吐き気止めを飲む、こうしたことは、今ある症状に対して改善するという対処療法にしかすぎず、病気の根本的治療にはなっていません。

後のページに出てくる、日頃気をつけなければいけないことをできるだけ実行し、少しでもメニエール病の発作の恐怖から、遠ざかる努力をしなければいけません。

発作の前兆をつかむ

メニエール病の発作は突然やってくる……そう思っている人も多いのですが、思い返してみてください。
前兆はありませんでしたか? 耳鳴り、耳の閉塞感、頭痛、ふらふら感等があったあと、めまいの発作を起こしたことはありませんか?

こうした症状が現れると、その後めまいの発作が起こることが多いのです。
自宅にいるときに、このような前兆を感じたら、でかけないようにしなければいけません。
もしかしたら外出先でめまいの発作を起こしてしまいかねません。
メニエール病は環境によっても発作が起きやすくなります。

低気圧が接近しているとき、特に台風が近づいているときなどは発作を起こしやすいようです。
自分で発作が来ると分かったときには、静かな部屋で体を休めてあげましょう。
自分なりにめまいに耐えられる向きを覚えておき、早めにめまいを抑える薬を飲むことも大切です。
症状のコントロールを自分なりに工夫して行なっていきましょう。

薬を飲む

薬を飲む

メニエール病であれば、医師から様々な薬が処方されていることでしょう。
指示された通りに薬を飲んでいても、めまいの発作を起こすことがあります。
こういった場合、めまいを起こしたときに飲む薬も処方されているはずです。
めまいを抑える薬、吐き気止め、安定剤などがあるでしょう。

めまいの発作が起こったら、こうした頓服薬を飲み、静かに発作がおさまるのをやり過ごしましょう。安定剤を飲むことで多少頭がボーっとしますが、めまいで動くことができないのが少し楽になるでしょう。
場合によっては眠りに落ちることもありますので、目が覚めた頃にはめまいもおさまっています。

メニエール病体験談

メニエール病と言っても、人それぞれで様々な症状があるようです。
いくつかの体験談を例に挙げてみましょう。

34歳の女性の場合

朝目が覚めると、かるいめまいを覚えました。起き上がってテレビをつけると、片方の耳の聞こえが悪くなっていることに気づきました。
なんだかふらふらするし体がおかしいかな? そう思ってソファに座ったまま休んでいたのですが、軽いめまいはいつまでたっても治まりません。
1時間ほどでめまいはなくなりましたが、不安になったのですぐに仕度をして耳鼻科を受診しました。

診察、検査の結果はメニエール病とのことでした。
メニエール病は立っていられないくらいのめまいがあるものだと思っていたので、まさか自分がメニエール病になるとは思っていませんでした。
現在は薬で治療をしています。

30歳女性の場合

体調がおかしいと気づいてから、自分に気のせいと言い聞かせて毎日仕事に行っていました。
なんとなくめまいがするようになったので、めまい外来のある耳鼻科の診察・検査を受けたところ、メニエール病だと診断されました。
利尿剤とめまいを抑える薬などを処方されましたが、実際自分にはそれきり自覚症状はありません。

月に1度の診察では、目振が確認され、めまいが起きていると言われるのですが、自分ではそれが自覚できないのです。
はじめての診察から1年以上が経過していますが、相変わらず自覚症状がないにもかかわらず、検査をするとメニエール病の症状が出ているらしいのです。
こんなこともあるのだなぁと思いながら、今でも通院しているのです。